NVIDIAの次世代シリコンフォトニクスCPO技術:データセンターの未来を拓く革新技術
はじめに
NVIDIAは、次世代データセンター向けにシリコンフォトニクスを活用したCo-Packaged Optics(CPO)技術を発表しました。この技術は、ASICと光学モジュールを統合し、通信速度の向上と消費電力削減を実現します。
NVIDIAのCPO技術とは?
CPO(Co-Packaged Optics)は、ASICと光モジュールを統合し、電気信号の遅延を最小化する技術です。
主な特徴
- 最大28.8 Tbpsの高速通信
- 従来比3.5倍のエネルギー効率向上
- 外部レーザー光源(ELS)による低消費電力化
技術の核心:Quantum-X800 ASICとシリコンフォトニクス
Quantum-X800 ASIC
- TSMC 4Nプロセス(4nm)
- 107億トランジスタ・28.8 Tbpsのスループット
- 6つの光学サブアセンブリ(18個のシリコンフォトニックエンジン)
シリコンフォトニックエンジン(Micro-Ring Modulator: MRM)
- 1.6 Tbps/MRM、18個搭載で28.8 Tbpsを実現
- 1ポートあたり200 Gbpsのデータレート
- TSMCのCOUPE技術(電子回路+光回路を3Dスタック)を使用 (COUPEについては、2月3日ブログを参照ください)
シリコンフォトニクスによる最適化
NVIDIAは波長分割多重(WDM)を活用していると推測され、通信効率を向上。
項目 | 数値 |
---|---|
データリンク | 288本 |
レーザー入力 | 36本 |
ファイバー接続数 | 324本 |
- 1つのレーザー光源に8波長を統合することで、ファイバー本数を削減したと想定
- 光ファイバーとソケットの開発には住友電工とSENKO Advanced Componentsが貢献したようです
データセンターにおけるCPO技術のメリット
- 超高速通信でAI・HPCの強化
- 消費電力削減とコスト最適化
- スケーラブルなアーキテクチャ
今後の展望
今後の課題として、MRMの高密度化、波長多重の最適化、冷却技術の改良が挙げられます。
まとめ
NVIDIAのCPO技術は、高速・低消費電力な次世代データセンター通信の革新技術です。今後の進展に注目が集まります。
リンク
Co-Packaged Silicon Photonics Networking Switches | NVIDIA
SENKO Advanced Components Joins NVIDIA Photonics Ecosystem » SENKO Advanced Components, Inc.